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溶接の種類について

2023/05/03

溶接には、数多くの種類が存在します。
接合する金属や製品・条件などによって、溶接方法を選択する必要があります。
今回は、溶接の種類について解説するので、溶接について関心を持っている方は一度参考にしてください。

▼溶接の分類
溶接の種類を知る前に、溶接には一体どのような分類があるか知っておく必要があります。
溶接の分類は、以下の通りです。

・融接:金属同士を溶かしたり、溶接棒と金属を溶かして接合する方法
・圧接:摩擦やガスなどで圧力を加えて金属を接合する方法
・ろう接:金属より低い温度で溶ける溶加材で接合する方法

▼溶接の種類
どのような製品を作るかにより、必要になる溶接方法が変わってきます。
そのためには、溶接の種類を知っておく必要があります。
溶接の種類をいくつか紹介しますね。

■アーク溶接
アーク溶接は、アークと呼ばれる放電現象を起こし、その熱で溶接を行う融接の一種です。
溶接棒を用いて手動で溶接を行います。
高い強度で金属同士を接合できる反面、場合によっては金属を溶かし過ぎて金属に穴をあけてしまう可能性があります。

■抵抗溶接
抵抗溶接は、溶接部位に発生した圧力と熱で接合を行う圧接の一種です。
熟練した技術が必要ではないものの、外観から接合部の状態を確認できません。
作業の効率化や機械化に適した溶接方法です。

■ろう付け
ろう付けは、融点が450℃以上の溶加材を用いたろう接になります。
ガスバーナーなどを使ってろう付けを行います。
精密な接合が行えるのがメリットとして挙げられます。
ただし、他の溶接方法に比べて接合強度が弱い場合もあるので、注意が必要です。

▼まとめ
溶接には、数多くの種類が存在します。
溶接方法の特徴やメリット・デメリットを知り、どの方法で溶接を行うかを見極めたいところですね。
現場での経験を通して、溶接の知識や技術を積極的に身に付けてください。