製缶の工程とは?
今や身近にさまざまな缶がありますが、この缶はどのように作られているのでしょうか。
今回は、製缶の工程について見ていきます。
▼製缶の具体的な工程
缶を作る製缶には、具体的な工程があります。
■図面の設計
缶の形は細いものや太いもの、長いものから短いものまでさまざまです。
そのため、製缶の工程ではまず最初に図面を設計します。
缶と聞いて、飲み物や食べ物が入った缶詰の缶を思い浮かべられる方も多いでしょうが、図面の設計をおこなう缶はもっと大きなものです。
船や建物を作る骨組みとなる資材や、水槽あるいはタンクなどの容器に用いる大きな缶を指します。
したがって、図面を設計して正確な寸法を測る必要があるのです。
■切断・抜き
図面が出来上がったら、次は素材を切断したり抜く作業によって、缶の本体となる部品を作る工程に入ります。
切断は主にレーザーを使い、穴を抜くのは「タレットパンチ」と呼ばれる型を抜く機械でおこなう工程です。
素材に何を用いるかによって、レーザーとタレットパンチのどちらが適しているかを判断しなくてはなりません。
■曲げ
素材がそろったら、次の工程は曲げです。
曲げる方法は複数がありますので、できるだけ素材を傷めない方法で曲げなければならず、こちらも見極めが求められます。
■溶接
製缶の最後の工程が溶接で、これが最も難しい作業です。
溶接は2つ以上の部品をくっつけるのに欠かせない工程ですが、溶接で使用する機器は主に2種類あるため、素材に応じて選び分けなければなりません。
さらに、何に使う缶を作るのかによっても、適した溶接方法は変わります。
そのため、熟練の技が求められる工程です。
▼まとめ
缶が出来上がるまでの工程は、いずれも確かな技術が必要だとわかりました。
素材を見極め、適切な手段でおこなわなければならないからです。
弊社はプラント全般に関する業務を手掛ける一方で、製缶作業にも精通しております。
製缶に関するご質問がございましたら、お気軽にお問い合わせください。